レンタルでようやく観ました。
以下ネタバレ感想（要反転）↓
劇中で一番引っかかったセリフは
カウントダウンが始まったあたりのシーンで
佳主馬のお母さんが言った、
「それ、ゲームの中のことでしょ？ね、そうよね？」
でした。
BGMは止まって蝉の声しかしないし
視点が佳主馬にズームインするのに、セリフもなくアバターの操作に戻る。
全体的には流れるようにテンポのいいアニメですが、
ここだけ一瞬途切れた感があるので、含みがありそう。
ネットは仮想空間であっても仮想現実じゃない。
SNSにしろオンラインゲームにしろ、リアリティが薄くたって
紛れも無い現実の一部。
誰かが悪事を働けば、生身の人間が実際に害を被る。
劇中での一連の事件は、極端に誇張した現代社会の姿で、
リアルとネットの関係を強く風刺しているように感じます。
インターネットが手軽で便利になり、
ユーザーの増加とともにトラブルも多く明るみに出る昨今だから尚更、
考えさせられるものがありました。
表面だけ見ると軽い印象のアニメですが、
いろいろな受け取り方ができる良い映画。
ただ、主人公は佳主馬にするべきだった。